~私の夢、そして凜の未来~
私には大きな夢(目標)があります。それは、一人でも多くの人々に、夢や希望、人生の喜び、楽しさなどを提供することです。
人に与えられて初めて、私自身も心底楽しむことができ、人生の喜びを感じられると思うからです。
私は一時期、映画監督に憧れ、独学で勉強した時期もありました。その理由は上記と同じ理由からでした。
“映画でみんなを感動させたい。そして自分も感動したい!”
暗くて悲しいニュースは毎日のように、各メディアから流れてきます。
犯罪、戦争、病気、震災、事故など、思わず耳を塞ぎたくなることばかりです。
どんな時代であれ、どんな環境であれ、人生を楽しく、夢や希望を持って生きていきたい!
・・・私がまだ子供の頃、私の父親は酒癖が大変悪く、飲んで家庭内で暴れました。
その都度ランドセルを背負い、泣きながら母と姉と3人で逃げました。
そんな時、私の心を救ってくれたのが、映画と音楽でした。。。
だからこそ、思ったのかもしれません。
『大好きな映画の世界なら、人々を幸せにできるのではないか?』
『つらい現実から逃れられるのではないか?』
『言葉の壁を超え、時代を超え、たくさんの人々と喜びや感動を共有できるのではないか?』 と。
しかし、映画の世界に入るのは、決して容易ではありません。
また入ったとしても、自分の映画が世に出るのは何十年も先になるし、つらい下積み生活を何十年も覚悟しなければならないと、知り合った映画関係者の方などから話しを伺いました。
そしてこう言われたことが、私を決心させました。
『本当に映画を撮りたいと思うなら、映画の製作資金を自分で集めなさい。それには自分で商売をやることだよ。そうすればいつでも映画は撮れる。好きなように撮れる。』
この言葉ではっと我に返ったことを昨日の事のように覚えております。
それは、映画は私にとって、手段であって、目的ではないということです。
また、目的を果たすには、道は一つではないということを、その人は私に気づかせてくれたのです。
それからの私は、両親が食品加工会社を営む環境で育ったせいもあってか、食の世界にも興味があり、飲食業界に飛び込みました。
初めは、『飲食業界で経験を積み、独立し、資金を作って映画を撮るぞ!』という気持ちが強かったのですが、徐々にあることに気づきました。
『あれ?飲食業って、映画を作っているのと同じ要素がたくさんある!ライティングや店の内外装などの空間演出、料理のデザイン、そしてお客様を喜ばす様々なシナリオ、そこで働くスタッフ(キャスト)、雰囲気を引き立たせるBGM、どれを取っても正に映画だ!』
さらに映画以上に凄いことは、その映画(飲食店)の感想をリアルタイムにお客様から聞くことができ、反応を間近で見ることができ、常にお店を魅力あるものに変えていけることです。
自分が働いている飲食店の演出がお客様に受け入れられ、楽しそうな表情を見るたびに、私は映画以上の喜びを感じていると確信するようになりました。
そして東京で修行させていただいた鉄板焼きのお店や、秋田に来てからお世話になった飲食チェーンでの経験を経て、念願の独立。
2005年3月22日(由利本荘市が誕生した同じ日)『鉄板ダイニング凜』を開店いたしました。
早いもので、2025年で20周年になりますが、まだまだ目標は達成できておりません。
まだまだ多くの喜びや感動を、たくさんの人々に提供できていないと感じるからです。
しかし当初の志しはまったく変わっておりません。
命ある限り、挑戦して参ります。
具体的な挑戦内容は、このホームページ内の【やすらぎキッチン】にて報告していく予定です。
1人でも多くの方と共に、笑顔あふれる未来を創っていくためにも、日々精進していきます! 店主 渡辺賢一郎